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2021年10月15日新入社員セミナーシリーズ小売業編 全10回
新入社員から3年次までに習得してプロの実務者へ
1,コンテンツ
①学生から社会人へ
②小売業の使命とは
③小売業の歴史
④すべてはお客様のために
⑤商品について
⑥売場について
⑦販促について
⑧市場調査について
⑨経営について
⑩組織と将来の自分について
2,第3回目:小売業の歴史
第1節:スーパーマーケットの原型の歴史
①アメリカで原型の誕生
・1930年ニューヨーク州ロングアイランド
・マイケル・カレンによる「キング・カレンの店」
②誕生の背景
・大恐慌の最中で消費者の生活は困窮
・少しでも安く購入したい消費者
③受け入れられた理由
・商品群によって値入率を柔軟に設定
・マージンミックスでの販売方法
・相乗積で仕入れ販売をコントロールして経営を安定化
第2節:スーパーマーケットの原則の歴史
①アメリカでさらに進化し、現在の原則を多く備えた
・1932年ニュージャージ州
・ロバート・オテイスとロイ・ドーソンが「ビッグ・ベア」開設
②考え方の基本(低マージン・高速回転→高い交差比率)
・単品大量販売
・セルフサービス
・広い売場
・部門別管理
③スーパーマーケットは大恐慌の申し子
・世界的な不況時に誕生して発展
・新型コロナウイルスのパンデミック状況下で今後は?
第3節:日本の戦後の小売業の歴史
①近代化期(1945年から1974年の30年間)
・前期(勃興期):総合スーパーへの準備期でセルフサービス店が急増
・後期(成長期):GMS店舗急増、流通再編、百貨店を越える年商
中小商業者や商店街と対立→大店法の規制措置
大学新卒の入社増大、CVSが誕生し拡大化
②多様化と淘汰期(1975年から2004年の30年間)
・バブル期:出店規制が厳しくなり、競争緩和で増収増益、
しかし一方ではHC、DgSはじめ各種カテゴリーキラーの
出現でGMSを浸食
・バブル後:バブル崩壊とオーバーストア現象で多数の企業が淘汰された
③国際化とさらなるシステム化(2005年から)
・カルフール、ウオルマート、コストコ、イオン、イトーヨーカドー
・IT化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の深耕
第4節:歴史に何を学び、近未来にどう対処するか
①コロナ禍が直撃した上場小売業の2020年度の決算から
・主要8業態のうち4業態が増収増益・4業態が減収減益
・好調:SM29社、DgS23社、HC16社、CE11社
・不調:GMS10社、CVS6社、DP12社、AP26社
②今後の自分と企業の存続・成長のための前提
・毎日の業務は歴史の中の1日で、3年後の自分の目で今を思い巡らす
・歴史づくりの1人であることの自覚(個人は在籍中の企業内で、
さらに業界内で、「自己実現の自分史づくり」を意識。
・SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)
「世界中の人々が平等かつ安全に生きることのできる社会を
作るための目標」とリンクさせる
③迷ったときは原点へ
・初心を忘れず、初心にかえる
・時流と変化への即応