「2020年11月 家計から見る売れ筋トレンド」
月刊「食品商業」2020年10月号に執筆
1、2019年11月の概要
2、2020年11月の販促のポイント
3、今月の重点アイテムと販促のポイント
①ブロッコリー
②リンゴ
③エビ
④ハム
⑤弁当
⑥油揚げ・がんもどき
⑦ケーキ
⑧つゆ・たれ
⑨コーヒー
⑩ビスケット
⑪ワイン
⑫洗濯用洗剤
⑬切り花
月刊「食品商業」2020年10月号に執筆
1、2019年11月の概要
2、2020年11月の販促のポイント
3、今月の重点アイテムと販促のポイント
①ブロッコリー
②リンゴ
③エビ
④ハム
⑤弁当
⑥油揚げ・がんもどき
⑦ケーキ
⑧つゆ・たれ
⑨コーヒー
⑩ビスケット
⑪ワイン
⑫洗濯用洗剤
⑬切り花
月刊「食品商業」2020年10月号に執筆
グロサリー部門
1、販売テーマと重点訴求商品
① マイレシピに重宝! 万能調味料フェア!
② 身も心も温まろう! ホットドリンク!
③ ボージョレ・ヌーボー解禁! 新しい楽しみ方!
④ 頑張れ受験生、温かシチューで応援!!
2、今月の重点商品と今年の売り方
・いい夫婦の日(11/22)、鍋の日(11/7)など、記念日を
販促のアプローチに。
・調理方法でカロリーが変えられることを訴求提案。
ちなみに、カロリーが低い順に①蒸す、②焼く、③煮る、④炒める
⑤揚げる、となる。
3,今月のトレンド商品&育成商品
・お茶の「カテキン」
4,図表 11月の 48カテゴリーの消費動向(前年対比、前月対比)
菓子部門
1、販売テーマと重点訴求商品
①健康バランスにお役立ちのお菓子フェア!
②孫の笑顔が元気の源! 七五三菓子祭り
③ボージョレ・ヌーボー! 名脇役も添えて!
④米菓と熱いお茶で秋のひとときを!
2,今月の重点販売と今年の売り方
・和菓子:しっとりカステラの切り売り、g売り。
3,今月のトレンド商品&育成商品
・のど飴:ショウガ、梅、ユズ、黒糖など材料別の品揃え訴求。
10月の販売促進のポイント
1、週別のMDポイント
第40週:9月28日から10月4日まで。
衣替えで日常生活が衣食住とも秋冬モードに移行する。寒さ、冷たさが
日常的に感じられ温かい湯気のある鍋物メニューが定着してくる。秋の運動会、
行楽シーズンで弁当関連商材やおやつ用菓子の需要が伸びてくる。
第41週:10月5日から10月11日まで。
秋の行楽シーズンでもあり、アルコール類含め携帯用の菓子類、飲料類の需要が
伸びる。サンマ、もどりカツオ、マグロなどの海の幸、リンゴや柿、ミカンなどの
山の幸が出回り、秋の旬の味覚を楽しむ生活モードに。
第42週:10月12日から10月18日まで。
地域によっては初霜が降りて、冬支度が本格化する頃。セータやコートが
必需品となり、携帯カイロの需要も上がる。家電では暖房器具や加湿器も
必須となり買い替え需要も上がる。お歳暮ギフトの早期割引がスタート。
第43週:10月19日から10月25日まで。
気温が10℃未満の日がさらに増え、コタツ、ストーブがフル稼働する頃。
食では鍋物料理、シチュー、スープなど本格的な冬モードの食卓となる頃。
年末商戦の前哨戦のおせち料理、クリスマスケーキの先行予約が開始。
第44週:10月26日から11月1日まで。
ハローウイーンがバレンタインよりも市場規模が大きくなって、さらに拡大
している。機会ロスを防ぐためにコスプレグッズも含めカボチャグッズの
関連商材の菓子類を中心に目立たせた売場づくりで遊び心に訴求。
2、10月の販促アプローチとしての記念日・歳時記
①10月4日:イワシの日
②10月15日:キノコの日
③10月18日:冷凍食品の日
④10月25日:世界パスタデー
3、10月のオペレーション上の注意
①リスク管理:新型コロナウイルス対策(お客と従業員、取引先の訪問者)
②売場演出:秋モード一色の売場づくりとメニュー訴求
③予約販売:ボジョレヌーボーは早めに
④施設管理:新型コロナウイルス対策に加え、台風、地震への備え
4、10月の重点訴求アイテム
①野菜:ネギ
②果物:ミカン
③水産:ブリ
④精肉:鶏肉
⑤惣菜:おやつ系、間食系
⑥和日配:生うどん・そば
⑦洋日配:ケーキ類
⑧グロサリー:米・果実野菜ジュース
⑨菓子:ビスケット
⑩酒類:清酒
⑪雑貨:化粧クリーム
9月の販売促進のポイント
1、週別のMDポイント
第36週:8月31日から9月6日まで
9月1日の「防災の日」を機にローリングストックの入れ替えなど
家族ぐるみで再確認することを提案。この週は新学期が始まり朝食を
しっか食べてもらう提案と弁当用の冷凍食品を訴求展開する。
第37週:9月7日から9月13日まで。
朝夕の気温が低下し始め衣食住全体で早めの初秋モードの売場づくりを
展開。9日は重陽の節句で菊酒や栗ご飯で長寿を祝う提案訴求。和菓子や
煮しめ料理などシニア層に喜ばれる伝統食のメニューを関連訴求展開。
第38週:9月14日から9月20日まで。
スポーツの秋を待ちに待っていた人が活動し始める頃。スポーツグッズ、
ウエア、スポーツドリンクなどの需要が伸びてくる。朝夕は冷え込み始め、
乾燥がすすみ、のどを痛めるなど、のど飴や温かメニューの提案。
第39週:9月21日から9月27日まで。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、朝晩涼しさを通り越して、
時に冷え込んだりする時季。防寒衣料や防寒家電などの準備をする頃。
4連休を使って秋の行楽を楽しむことや郷土への帰省など人の移動が増える。
第40週:9月28日から10月4日まで。
衣替えで日常生活が衣食住とも秋冬モードに移行する。寒さ、冷たさが
日常的に感じられ温かい湯気のある鍋物メニューが定着してくる。秋の運動会、
行楽シーズンで弁当関連商材やおやつ用菓子の需要が伸びてくる。
2、9月の販促アプローチとしての記念日・歳時記
①9月6日:黒の日(黒糖)
②9月14日:グリーンデー(キウイ)
③9月21日:敬老の日
④9月29日:招き猫の日
3、9月のオペレーション上の注意
①商品管理:食中毒
②サービス管理:予約商品のスピーデイな受け渡し
③予約販売:ボジョレヌーボーは早めに
④危機管理:新型コロナウイルス、台風、地震
4、9月の重点訴求アイテム
①野菜:レタス
②果物:梨
③水産:サンマ
④精肉:鶏肉
⑤惣菜:寿司弁当
⑥和日配:豆腐
⑦洋日配:冷凍調理品
⑧グロサリー:調味料全般・カップ麺
⑨菓子:せんべい
⑩酒類:清酒
⑪雑貨:シャンプ-・リンス
8月の販売促進のポイント
1、週別のMDポイント
第32週:8月3日から8月9日まで
新型コロナウイルスの影響がなければ、東京オリンピックが8月9日で閉幕、
この週に高校野球の夏の甲子園大会が開催され、昼夜問わずテレビ観戦が
増えると思われたが、それもかなわず。しかし、家飲み需要に対応して
飲料類、おつまみ類、すし弁当類、オードブルなど提案訴求展開。
第33週:8月10日から8月16日まで
先週の土曜、日曜と8月10日の「山の日」を含め3連休でお盆の
帰省ラッシュが始まる。迎える側の準備用として歯磨きなどの洗面道具や
お線香セット、郷土の土産品などの売場づくりで品揃え展開。
第34週:8月17日から8月23日まで
朝夕は急に涼しくなり体調管理に注意する頃。夏休みの終盤モードの時季。
台風が発生し上陸の可能性が高まる頃。早めの防災グッズや非常食の提案訴求。
特にペットボトル飲料はローリングストック用として提案訴求。
第35週:8月24日から8月30日まで
当初予定では8月25日から東京パラリンピックが開催されテレビ観戦の
生活シーンだったが、家飲み、リモート飲み会に備えたい。子どもたちは
夏休みの最終盤となり、宿題に追われる頃。暑さが残る地方もあるが、
北日本では温メニューに切り替わる時季。
2、8月の販促アプローチとしての記念日・歳時記
①8月4日:ビヤホールの日
②8月15日:月遅れ盆
③8月23日:処暑
④8月25日:即席ラーメン記念日
3、8月のオペレーション上の注意
①オペレーション管理:特に予約販売の受け渡し管理
②サービスレベル:接客応対の基本の再確認
③在庫管理:秋の新商品準備導入のためカット候補商品の管理
④従業員管理:新型コロナウイルスの感染防止の再確認と再教育
4、8月の重点訴求アイテム
①野菜:トマト
②果物:ブドウ
③水産:刺身盛り合わせ
④精肉:鶏肉
⑤惣菜:寿司弁当
⑥和日配:豆腐
⑦洋日配:アイスクリーム・シャーベット
⑧グロサリー:炭酸飲料・乾うどん
⑨菓子:つまみ菓子類
⑩酒類:プレミアムビール
⑪雑貨:シャンプ-・リンス
7月の販売促進のポイント
1、週別のMDポイント
第27週:7月1日から5日
涼味食品のさっぱり系のメニューにさらに関心がむく頃。梅雨明けが間近だが、
山間部でゲリラ豪雨災害の発生や台風の発生などの可能性もあり、
防災避難用グッズも提案訴求したい。
第28週:7月6日から12日
小暑のこの時季、真夏本番へ突入。民間企業でも夏季賞与が支給され、
食品ではこだわり度の高いハレ食材のデイナーニーズが高まる。さらに気温が
上昇し、雑貨関連では、入浴剤、ボデイケア・ヘアケア用の石けん類や日差し
対策のクリーム需要が上昇。
第29週:7月13日から19日
梅雨が明け消費行動に変化がある。熱中症対策、殺虫・防虫対策など夏ならでは
の買物行動が顕著になり、購入頻度がさらに高まってくる。次週、例年どおりで
あれば子どもたちが夏休みに入るのでハンバーグなど子どもニーズに対応準備。
第30週:7月20日から26日
東京オリンピックが7月24日から8月9日まで開催される予定だったが新型
コロナウイルス対策で延期となった。
本来なら家族そろってのテレビ観戦需要が高まると見込まれたが、家飲み用に
アルコール含む飲料関係、すし類、菓子類など間食ニーズ対応準備を。
第31週:7月27日から8月2日
新型コロナウイルスが収束していれば、家族連れや通人仲間とで海や山への夏の
レジャーを楽しもうという気運が高まってくる。カジュアル衣料やキャンプグッズ
なども展開。連日の猛暑で涼味食品、スパイシーメニュー、焼き鳥などの屋台
メニューを展開。
2、7月の販促アプローチとしての記念日・歳時記
①7月7日:七夕そうめんの日
②7月10日:納豆の日
③7月21日:土用の丑の日
④7月30日:梅干しの日
3、7月のオペレーション上の注意
①クレンリネス:新型コロナウイルス対策、食中毒対策
②予約販売:父の日対策
③販売管理:土用の丑の日のウナギの予約分の受け渡し管理
④サービス管理:生鮮品持ち帰り用のドライアイスや保冷剤の品切れ防止
4、7月の重点訴求アイテム
①野菜:キュウリ
②果物:モモ
③水産:イワシ干物、みりん干し
④精肉:冷しゃぶ用豚肉
⑤惣菜:酢れんこん、煮豆などの一品おかず
⑥和日配:豆腐
⑦洋日配:アイスクリーム。シャーベット
⑧グロサリー:そうめん・つゆ・たれ
⑨菓子:スパイシースナック
⑩酒類:プレミアムビール
⑪雑貨:制汗剤・殺虫剤
6月の販売促進のポイント
1、週別のMDポイント
第23週:6月1日から7日
夏モードに衣食住の生活全体が突入。「歯と口の健康週間」でオーラルケアグッズ、
デンタルヘルス系を訴求展開。食の伝統行事として梅干しやらっきょを漬ける時季
となり、作り方を提案して伝統の食文化を伝えて拡販。新型コロナウイルス対策は
継続、徹底。
第24週:6月8日から14日
北海道以外ではこの頃梅雨入り。部屋干し対策の衣料洗剤など関連グッズの重要が
さらに高まる。
米の産地ではこの頃、田植えとなり農作業の合間のおやつ、間食として菓子パン、
団子などの 和菓子類の需要が上昇する。
第25週:6月15日から21日
年間で最も日が長い夏至のある週で、遅くまで来店客がいるので、夕方以降の品切れ
防止のため発注数量には細心の注意が必要。中元ギフトの売場づくりと先行予約が
スタートする頃。
早期予約割引制度の促進を強化。
第26週:6月22日から30日
この頃に公務員の夏の賞与が支給され、7月初旬の民間賞与支給まで買い物プランを
めぐらし、家族全体でワクワクする頃。ボーナスバーゲンセールの成功のため、
新商品や食べ方なども提案して新規需要確保に繋げる。新型コロナウイルス対策で
ネット、宅配の強化。
2、6月の販促アプローチとしての記念日・歳時記
①6月4日:アペリティフの日(6月の第1木曜日)
②6月10日:時の記念日
③6月21日:父の日、夏至
④6月30日:夏越の祓え(なごしのはらえ)
3、6月のオペレーション上の注意
①クレンリネス:新型コロナウイルス対策、食中毒対策
②予約販売:父の日対策
③売場演出:食と雑貨の便利グッズのコラボなど
④店舗管理:大雨、台風などの事前チェックと準備対策
4、6月の重点訴求アイテム
①野菜:さや豆
②果物:サクランボ・マンゴー
③水産:刺身盛り合わせ
④牛肉:焼き肉、ステーキ用
⑤惣菜:天ぷら・フライ
⑥和日配:漬物各種
⑦洋日配:ヨーグルト
⑧グロサリー:茶飲料、らっきょ酢、氷砂糖
⑨菓子:落花生、こんにゃくゼリー
⑩酒類:プレミアムビール
⑪雑貨:ペットフード
月刊「販売革新」2020年4月号に執筆
「業態間競争の現況 九州激戦区穂波地区に見る胃袋争奪戦況」
1、少子高齢化も進む日本の縮図
九州の激戦区の穂波エリアで調査
①イオン(GMS)
②ハローデイ(SM)
③トライアル(DS)
④ダイレックス(DS)
⑤ルミエール(DS)
⑥ドン・キホーテ(DS)
⑦コスモス(Dg.S)
⑧サンリブ(SM)
⑨セブン・イレブン(CVS)
⑩ナフコ(HC)
⑪Aプライス(業務SM)
2、各業態別調査で読み解く胃袋争奪戦況
①グロサリ-:カップ麺、ペットボトル茶、カレールウ、ドレッシング
②菓子:スナック菓子、チューイングガム、米菓、アーモンドチョコ
③日配:ヨーグルト、食パン、木綿豆腐、タマゴ
④青果:バナナ、モヤシ、タマネギ
⑤精肉:豚肉
⑥水産:アサリ
⑦惣菜:おにぎり
3、考察
①食パンやタマゴの偏差率は上がる一方、豆腐は偏差率下がる
②精肉ありますと訴求するコスモス、イオンは旬の商品訴求も
③コンビニがSMよりも安い例も、時系列で分かる価格競争の激化
④価格以外で取り組むべきは、ストレス除きお客の要望に愚直に(対応)
4、図表
①福岡県飯塚市地区別人口および世帯数
外国人居住者明細
老齢人口
②商品売価調査表
商品別価格
平均価格
平均偏差
偏差率
2020年3月と2017年6月の偏差率比較
5、まとめ「企業体の最終目的は継続、生き残り=ゴーイングコンサーン」
①お客の要望をかなえること(商品、人、売場、販促、販売の仕組みで)
②お客のストレスのゼロ化(品切れ、鮮度不良、売場の不潔感、従業員の接客態度)
③上記2つの事項をクリするためのシステム志向
月刊「食品商業」2020年4月号に執筆
加工食品部門
最大品目数を扱う部門、顧客ニーズをとらえ、的確な提案を
①どんな商品を取り扱うの?
調味料、農水産乾物、菓子など、品目数が最大の部門
②加工食品部門の位置づけとは?
関連販売も多彩な売上構成比トップの要の部門
③部門担当者の仕事で最も重要なことは?
発注、陳列、接客、販売計画・売り出し準備に注力
④加工食品部門の販売において大事なことは?
個客目線での買いやすさを意識する
⑤加工食品部門の仕事の醍醐味とは?
情熱とスキルが売上を左右する
⑥部門のこれから&キャリア形成
時代を捉え、メンターと共に精進する
⑦図表① 加工食品部門の1日、1週間、1ヶ月の仕事の流れ
月刊「食品商業」2020年4月号に執筆
①調査対象の商品選定基準
②グロサリー部門
業務スーパー、コスモス、ドン・キホーテはやはり安い
③菓子部門
各店の個性が表出 1.5倍以上の価格差も
④日配部門
6店が3グループに集約された価格政策
⑤日曜雑貨
最安値だが最も薄い業務スーパーのアルミホイル
⑥図表① 商品売価調査表(福岡県久留米市にて)
業務スーパー、コスモス、ドン・キホーテ、サニー、ゆめマート、ハローデイ